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ロシアのヒディンクマジック本領 サッカー欧州選手権
2008年6月23日12時5分
勝ち越しの2点目を奪い、喜びを爆発させるロシアの選手たち=ロイター
(21日、ロシア3-1オランダ)
立ち上がり、オランダの動きが鈍い。ファンバステン監督は「緊張しているのか」と思った。
ロシアのヒディンク監督には理由が分かる。オランダの左サイドを封じた効果だ。スナイダーの前に守備力のあるMFを置いて中央に追いやった。すると、片翼を奪われたオランダは攻めに幅がなくなり、個人技頼りになった。してやったりだった。
攻めは監督の母国オランダのお株を奪う。斜めに走ってスペースをつくり、サイドバックが大胆に攻撃参加した。先制点は守備的MFセマクが左サイドをえぐって上げたクロスからだった。
FKから追いつかれたが、流れはロシアに傾く一方だった。オレンジのユニホームの間から白いロシアがわき出すようにゴール前に入り込む。切り札はアルシャビン。2試合連続の1得点1アシストで突き放した。
試合終了。前の試合はベンチ前で選手を出迎えたヒディンク監督が、この日は小躍りしてピッチの歓喜に駆け寄った。「戦術でも体力でもオランダを上回った。こんな成長ぶりはあまり経験したことがない」。終盤は61歳の指揮官の想定を超えていた。
先発の平均は約26歳。初戦のスペイン戦の大敗からぐんぐん成長している。「のみ込みが早くて教えがいがある」。知将が若い才能と結びつき、また驚きが生まれた.