中ロ、国際問題で共同歩調　両首脳、「宣言」に署名
2008年05月23日20時13分

　【北京＝大野正美】ロシアのメドベージェフ大統領は２３日、中国・北京を訪問して胡錦濤（フー・チンタオ）国家主席と会談した。両首脳は会談後、国際問題での中ロの共同歩調を強調する「共同宣言」に署名した。

　大統領は２２日にも中央アジア・カザフスタンの首都アスタナを訪問、ナザルバエフ大統領との会談で両国によるエネルギー資源や原子力分野での協力の継続を確認した。今月７日の就任後初の外遊先として両国を歴訪したことで、プーチン前政権に引き続いて東方外交を重視してゆく姿勢を示した形だ。

　一方、着工が延びている東シベリア石油パイプラインの中国支線建設問題やロシアの輸入超過が続く貿易関係などでは具体的な成果は示されなかった。