「緑茶で進行前立腺がんのリスク減(厚労省研究班発表)」 ■
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緑茶を1日5杯以上飲む人は、1杯未満の人に比べて進行性の前立腺がんになる危険性が約半分になることが、厚生労働省の研究班の調査で分かった。緑茶に多く含まれる渋み成分カテキンが、がん細胞が転移する際多くでる酵素を抑制する可能性があるとのこと。緑茶の進行前立腺がん予防効果を示す研究は初めて。
調査は90年と93年、全国10地域の40~69歳の男性約5万人の食習慣などを調べた後、04年まで追跡調査を実施。この間404人が前立腺がんと診断された。
がん細胞が前立腺から他器官へ広がる「進行がん(114人)」と、がん細胞が前立腺だけにとどまる「限局がん(271人)」にわけると、進行がんでは緑茶を多く飲む人ほど危険性が低く、緑茶を1日5杯以上飲むグループは1杯未満のグループに比べ、危険性が約48%低かった。一方、限局がんでは明確な違いは無かったと発表された。